Theory Of Constraints(TOC)
Provides a set of holistic processes and rules, all based on a systems approach, that exploits the inherent simplicity within complex systems through focusing on the few “leverage points” as a way to synchronize the parts to achieve ongoing improvement in the performance of the system as a whole.
TOC(制約理論)とは、イスラエル人の物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士によって70年代後半に開発され、現在もなお進化を続けるマネジメント方法論です。システムの目標達成レベルを決めている、ごく少数の「Constraints(制約)」にマネジメントの注意を集中させることで、どんなに複雑な組織でもその「本質的な単純性」を徹底活用できるようにし、システム全体の継続的改善を実現します。
制約理論(TOC)が提供するソリューション
TOC(制約理論、制約条件の理論)では対象となる業務環境(製品/サービスの供給形態)ごとに異なった手法を提供します。
各TOCソリューションの期待成果
CCPM ( Critical Chain Project Management ) :プロジェクト環境
対象領域:
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- 設計、製品開発、ITシステム、建築工事、土木工事
問題となっている状況:
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- 予算に対してコストがオーバーすることが多い
- 必要な時にリソース(作業員、機械)が使えない
- 中間締切りに間に合わせるよう苦労することが多い
- 経営陣にリソース追加のプレッシャーがかかる
- やり直し / 残業が非常に多い
期待成果(with TOC):
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- ほぼ全てが納期・予算・仕様を満たして完成
- プロジェクトリードタイムの短縮
- 残業時間の削減
- 予定外の外注費の削減
- プロジェクト関係者間のコミュニケーション向上
S-DBR ( Simplified Drum Buffer Rope ) :受注生産環境 (MTO)
対象領域:
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- 製造業(受注生産)
問題となっている状況:
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- 必要な時にリソース(作業員、機械)が使えない
- 優先順位がころころ変わる
- やり直しが多い
- 督促が多い
- 残業が多い
- 原材料/部品が必要な時に使えるとは限らない
期待成果(with TOC):
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- 納期順守率の素早い改善
- 生産リードタイムの短縮
- 仕掛在庫の削減
- 余剰キャパシティの顕在化 /残業時間の削減
- 納期回答スピードの短縮
- 部門間のコミュニケーション向上
TOC Replenishment:在庫生産環境 (MTS/MTA)、流通業(SCM)
対象領域:
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- 製造業(在庫生産)、卸売業、小売業
問題となっている状況:
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- 緊急出荷が必要となることが多い
- 完成品在庫で欠品するアイテムが多い
- 完成品在庫のうち、在庫が過剰なアイテムが多い
- 陳腐化したり、死蔵在庫となるアイテムが多い
期待成果(with TOC):
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- 即納率(欠品率)の改善
- 余剰在庫 / 死蔵在庫の削減
- 在庫回転率の向上
- 実需への対応力向上
- 部門間のコミュニケーション向上
MT ( Management Tools ) :管理能力、意思決定 (思考プロセス)
対象領域:
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- 経営/管理全般、企画、教育
問題となっている状況:
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- 対処すべき課題が多く、どの問題に取り組むべきかはっきりとは分からない
- 部下や取引先など、関係者への働きかけに苦労することが多い
- 調整作業が上手くできず結果的に「押しつけ」になる
- 部下/取引先からの不満が多い
期待成果(with TOC):
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- 組織のパフォーマンス向上を阻害する「真の問題」をつきとめることができる
- 周囲に対する説明能力が向上する
- 互いの意見を論理的に検証し、win-winの解決策を構築できる
- 生産的かつ協調的なコミュニケーションが拡がる